スクリューウェイト貫入(SWS)試験(旧:スウェーデン式サウンディング(SS)試験)
スクリューウェイト貫入試験(SWS試験:Swedish Weight Sounding Test)は、戸建住宅や小規模建物などでよく使われる 地盤調査方法 のひとつです。
🔹 試験方法
- 先端がスクリュー状(ねじ状)になったロッドを地面に垂直に設置
- 上部に 荷重(おもり)を段階的に加える(0kg → 50kg → 100kg → 150kg …)
- 荷重だけでロッドが沈まなくなったら、ハンドルを回転させてねじ込み、貫入状況を測定
- 「何回転で25cm貫入するか」を計測し、地盤の硬さや支持力を判断
🔹 測定できること
- 地盤の硬さ(抵抗値)
- 地層の変化(やわらかい地盤層・硬い支持層の深さ)
- 建物の基礎形式を決めるための資料(例:直接基礎でOKか、地盤改良が必要か)
🔹 メリット
- 試験機が小型で持ち運びやすい(人力で運搬可能)
- 戸建住宅など小規模建築に十分対応
- ボーリング調査よりもコストが安く、短時間でできる
🔹 デメリット
- 深い地盤(おおむね10m以上)までは測りにくい
- 砂質土や礫が多い地盤では正確に測れないことがある
- あくまで「参考値」であり、大規模建築物ではボーリング調査が必須になる
平板載荷試験
🔹 試験方法
- 地盤表面を平らに整地する
- 直径30cmの 剛な鋼製の平板 を地盤上に設置
- 上から 段階的に荷重を加える(ジャッキや重機を使う)
- そのときの 沈下量(沈み込みの深さ) を計測する
- 荷重と沈下の関係をグラフにまとめて、地盤の支持力や変形特性を評価する
🔹 測定できること
- 地耐力(極限支持力度)
→ この土地にどの程度の重さを載せても大丈夫か - 沈下特性
→ 建物を載せたとき、どのくらい沈むか
🔹 メリット
- 実際の地盤に荷重をかけて直接確認するため、信頼性が高い
- 建物基礎の設計に使える「地耐力の実測値」が得られる
🔹 デメリット
- 試験に必要な機材が大きく、コストや手間がかかる
- 調べられる深さは 平板を置いた地表付近(浅い層) が中心
- 深い地盤の状況を知るにはボーリング調査や他の試験と併用が必要
ボーリング調査
🔹 試験方法
- 専用の掘削機を使って、直径数cmの穴(ボーリング孔)を地中深くまで掘る(10~30m程度が一般的、場合によっては100m以上)。
- 掘削の途中で、土や岩をサンプリング(試料採取) する。
- ボーリングロッド先端に取り付けた標準貫入試験用サンプラーを地盤に30cm打込むのに要する打撃回数を測定する試験です。
- 必要に応じて、土質試験(含水比、粒度分布、圧密試験など)を実施。
🔹 測定できること
- 地層の構成(粘土層・砂層・礫層・岩盤など)
- 各層の厚さと深さ
- 地盤の硬さ・支持力(N値)
- 地下水位の位置
- 試料による物理的・力学的性質(透水性・圧密特性など)
🔹 メリット
- 深い地盤まで詳細に調べられる(数十m規模)
- 土や岩を直接採取して、実験室で詳しい分析ができる
- 信頼性が高く、大規模建築や重要構造物に必須
🔹 デメリット
- 機材や人員が必要で、コストが高い
- 試験場所が限定される(狭い住宅地では難しい場合あり)
- 掘削した孔は埋め戻す必要がある
ラムサウンディング試験
🔹 試験方法
- 先端にコーン(円錐状の貫入体)が付いたロッドを地面に立てる。
- 上から一定重量(通常10kg程度)のハンマー(ラム)を一定高さから落下させて、ロッドを打ち込む。
- 「25cm打ち込むのに必要な打撃回数(Nrs値)」を記録する。
- 得られたデータをもとに、地盤の硬さ・支持力を評価する。
🔹 測定できること
- SWS試験よりも 深い地盤(10〜20m程度) の調査が可能
- 砂質土や礫混じり土など、硬めの地盤の抵抗
- 標準貫入試験(SPT)のN値との相関データがあるため、基礎設計に活用できる
🔹 メリット
- ボーリング調査よりも 簡易・低コスト
- 深度が深くても対応可能(SWSの限界を超える場合に有効)
- 現場で即時にデータが得られる
🔹 デメリット
- あくまで「簡易試験」であり、ボーリング調査ほどの精度や土質情報は得られない
- 硬い礫層や岩盤には対応できない
- 標準貫入試験と比べると精度にバラツキが出ることがある
🔹 まとめ
ラムサウンディング試験は、
👉 「SWS試験では届かない深さ・硬さを、ボーリングほど大掛かりでなく調べたいときに使う中間的な試験」 とイメージするとわかりやすいです。
